仏壇の修理・修繕・クリーニング

位牌の文字について2

昨日、位牌の表面の見慣れない文字(梵字)についてご紹介しましたが、本日は裏面の見慣れない文字についてです。
一般的に位牌の裏面には俗名(生前の名前)が記されています。
表面では戒名(法名・法号)の前に梵字が記されているというのは昨日ご紹介した通りですが、裏面の俗名では前ではなく後ろに見慣れない文字が記される事があります。
それは「㕝」(環境によっては表示されないかもしれませんが 古という字の下に又です)という漢字です。
これは省略されている方も多く、必ずしも皆さんが記している訳ではありませんが、ご自宅の位牌の裏面に生前のお名前と関係の無い字が入っていたとしたらこの字の可能性が高いと思います。
これは事という字の異字体なのですが、俗名と戒名を繋ぐ役割をしているものと考えられます。
例えば先日亡くなられた元横綱の大鵬関でしたら
「大鵬 幸喜(しこ名)」こと「納谷 幸喜(本名」
という様に名前1と名前2のあいだの「こと」の役割という事です。
俗名こと戒名
生前は○○でしたが、戒名は●●ですと記されているようです。

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