地蔵菩薩(仏像)と厨子の修復
京都府京都市 仏壇修理
神奈川県伊勢原市にお住まいのお客様より、お仏壇のクリーニングのご依頼をいただきました。
お仏壇全体にわたって艶が失われ、表面にくすみや汚れが見られましたので、今回は洗浄・クリーニングを中心に、艶を蘇らせるための丁寧な作業を行います。表面の汚れを落とし、木地本来の光沢を引き出すことで、お仏壇の美しさが再びよみがえります。
また、お仏壇内部のお厨子(ずし)部分には、過去にセロテープを使用して何かを貼り付けた形跡があり、テープを剥がした際に金箔まではがれてしまった箇所が確認されました。こちらは部分的な金箔部分の修復を行い、見た目と質感のバランスが取れるように仕上げてまいります。
ここで、お仏壇をお持ちの皆様にも注意していただきたいことがございます。
近年、お札やお守りなどをセロテープや両面テープでお仏壇の内部に貼り付けるケースが見受けられます。しかし、このような貼り方をされると、剥がす際に金箔が一緒に剥がれてしまうことが非常に多く、修復が必要になる場合があります。
これは金仏壇だけでなく、唐木仏壇にも当てはまります。
唐木仏壇の内部には、「突板(つきいた)」と呼ばれる薄い木材を貼り合わせて仕上げている部分が多く使われています。特に最近では、木目をプリントした化粧板を使用した仏壇も多く流通しており、テープを貼って剥がすと、木目ごと表面が剥がれてしまう恐れがあります。
お仏壇内部に物を貼る際には、必ずテープ類の使用を避けてください。
どうしても貼りたい場合は、仏壇を傷つけない方法を職人にご相談いただければと思います。
さらに、今回のお仏壇には蛍光灯式の照明が設置されていましたが、古くなっており、今後の交換や安全性を考慮し、LED照明への換装をおすすめさせていただきました。LED照明は熱がこもりにくく、省エネで長寿命なうえ、配線も新たに整えることで、安全で快適にご使用いただけるようになります。
お仏壇は、ご先祖様と心を通わせる大切な場所です。これからも末永く安心してお祀りいただけるよう、職人として細部まで心を込めて作業を進めてまいります。



